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「マンモスジュース」なる物

インターネット販売サイト「BASE」で、マンモスジュースという商品が販売されていました。ページを見てビックリ!我が社のバシラスエフを開封してカプセルを2錠ずつ勝手に袋に分けて販売しておられました。一般の方からの通報があるまで全く知りませんでした。商品写真の無断掲載、商標を無断利用、更にオレンジジュースで発酵させる方法を記載し、「オリジナルの説明書をつけます」という販売者のコメントが。弊社のバシラスエフを信用してのことだと思いますが、菌の扱いについて、筆者が思う事をお伝えしたいと思います。

 

近年、発酵食品が健康のキーワードであるかのような風潮が盛んです。マンモスジュースの作り方を積極的に広めておられるブログもあります(弊社は無関係です)。家庭で作るヨーグルトも人気ですね。しかし、「永久に増やせる」、「何度でも作れる」という思い込みは間違いです。バクテリアは生き物です。細菌学上の知識のない人が培養のルールも知らずに経由させるのは大変危険です。善意のお友達から受け取ったもの、またあなたが善意で譲ってあげるものも、同じ状態の菌が受け継がれているなんてことは、ない可能性の方が高いと思ってください。菌には『変性期』があります。どんな菌にも個性やクセがあります。何人もに譲り継がれている菌が、一人目のところでとっくに別の菌に変わっている、ということも珍しくないのです。世の中は雑菌だらけですし、思っている菌と違うものになっていても病原性を持たなければ大きな影響はないでしょうが、健康や美容のためと信じて育てているヨーグルトが、実は何だかわからない雑菌で発酵したヨーグルト状のものを食べているだけかも知れないなんて、気持ち悪くないですか?

 

種菌は、そう何度も使えないと思っておかれることをお勧めします。正しいタイミングで新しい種菌に変える必要があります。特に人気なのはヨーグルトの種菌で、ネットにも沢山売られていますが、どうやってお店を選びますか?その菌は、本当に純粋な種菌ですか?怖がらせたいわけではありませんが、きちんと商品を作っている乳酸菌製品のメーカーさんは、私達が想像する以上に謙虚に菌に向き合っています。顕微鏡で常に観察と確認をし、記録し、時には遺伝子検査をします。バシラスエフもそうです。決して簡単に扱いません。

 

ご購入されたバシラスエフをカプセルから出してみそ汁やスープに入れても、ジュースに入れても問題ありません。1度くらいヨーグルトを作っても良いでしょう。しかしそこには必ず別の菌が混入します。どんな菌でも自由に発酵を繰り返す行為については、お勧めしません。あくまでもご趣味の範疇で、楽しい菌活をお送りください。